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~Responsibility~(3)

【はじめに】

昨年末にこのブログで”responsibility”というテーマの記事を2つ投稿させて頂きました。
年末年始の間に、これに関して一つ書き忘れていたことを思い出したので、今回掲載することにしました。


★Responsibilityという言葉の意味の振り返り

ちょっと時間が空いてしまったので、再度”Responsibility”という言葉の持つ意味を振り返っておきたいと思いますが、

Responsibility=「約束をもってお返しをする能力を持つ者に課せられる、ある種の義務と負担。」

ということで、
①世間一般で考えられている、外部から強制的に背負わされるイメージの「責任」とはかなり異質なものであること。
②本質的に恩恵を受けた人やものに対する自発的な約束であると同時に、何よりも自分自身に対する約束、けじめであること。

以上、上記の2つの点”Responsibility”(責任)という言葉の持つ本質ではないか。
これらの事が先の記事で触れた内容でした。


★Responsibilityの本質を悟っていた後輩の話

このことで、私が一つ書き忘れていたこと。それは、この”Responsibility”の本質について私が考えるきっかけとなった後輩についてのエピソードです。

その子は私の大学の後輩になるのですが、いわゆるサークルの会合や企画などに対する出欠確認だったり、その他の用事で電話やメールなどで連絡すると、時々返信がなかったりということで、いわゆる世間的に言われている”責任感”では人並みだったと思います。

しかし、その後輩において特徴的だったのが、人から受けた恩恵や支え、励ましなどについては必ずレスポンス(応答)していたということです。

この後輩とは私自身は、そんなに会う機会は多くなかったのですが、たまに仲間内の飲み会とかに参加すると「この前、○○さんに悩みを聞いてもらえて本当によかったです」「□□さんに愚痴を聞いてもらって楽になりました」とそんなことを無数に他の仲間に話をしている場面をよく見かけることがありました。

私自身の経験でも、この後輩と昨年たまたま会う機会があった際に、もう5~6年位前に卒業祝いに送った雑誌のお礼を未だに話してきたこともありました。

このように、本当に人からの恩恵をずっと心の中に留めておいて、事あるたびにそうやってお返しをしてくるような子です。

私自身、その後輩のこういう光景を何度も見てくる中で、この子の中では意識的にか無意識的にかはわからないけど、きっと”責任”というものの本質を捉えていて、どんな場面でどんな相手に対して自分が主体的にレスポンスしていくべきなのかという自身の中のけじめがしっかり確立しているんだろうなと思うようになりました。

「責任感というものは、外部からの強制ではなく、恩恵を受けた人やモノに対する自発的な約束でありけじめ」

私にそのことを明瞭に示してくれたのがこの後輩の姿勢だったのだと思います。


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