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内閣府「ひきこもりに関する実態調査」(メモ)

 先日、内閣府が公表した「若者の意識に関する調査-(ひきこもりに関する実態調査)」について読んでみました。引きこもりの方がどのような実態でいるのかとても関心があったので読んでみました。
 とりあえずは、その中で気になったことをメモしてみたいと思います。

まず、最初に気になったのは、次の質問に対する結果でした。

「Q11 小中学校時代の学校での経験」
○我慢することが多かった
⇒引きこもり群:55.9% ひきこもり親和群:55.1% 一般:20.5%
○友達とよく話した
⇒引きこもり群:52.5% ひきこもり親和群:70.2% 一般:85.2%
○親友がいた 
⇒引きこもり群:45.8% ひきこもり親和群:62.6% 一般:71.9%

 小中学校の学校での経験で、ひきこもり群の方の中でもっとも多く該当すると回答されたのが、「我慢することが多かった」という回答で55%の方が”はい”と回答しています。

 そのあとの項目では、「友達とよく話す」「親友がいた」という質問について、引きこもり群の方については、一般の方と比較すると”はい”の回答率が低く、実際に友人関係に困難をもっている傾向がみられました。

 そうはいっても、ひきこもり群の中でも半分くらいの方が「友達とよく話した」「親友がいた」という項目で”はい”と回答していることからも、これらの結果を総じて述べるのであれば、ある程度友人との関係を築きつつも、その友人関係は我慢することの多い緊張した関係であったのではないかと推測されます。


次の質問ですが

「Q14 あなたは働いていたことがありますか?」
この質問の結果、正社員として働いていた人が45%存在し、それ以外にもなんらかの形で働いていたこと方を含めるとひきこもり群の方の85%の方は就労経験があることがわかりました。

続いて
「Q23 現在の状況になった理由」
この質問に対しては
○職場になじめなかった     ⇒ 23.7% 
○病気             ⇒ 23.7%
○就活がうまくいかなかった   ⇒ 20.3%
という結果がでており、引きこもりの方は、就労経験ほとんどの方があるのですが、職場や就活が引きこもった主要な要因となっています。学校時代の人間関係をうまく築けなかったことも影響しているのかもしれませんが、引きこもる直接のきっかけとしては就労に関するものが多いことがわかりました。


そして現在の状況について相談することに関してですが、
「Q24 現在の状態を相談機関に相談したいか」
という質問で、「思わない」と回答している方が引きこもり群において66%もの数に上っています。

またその理由について
「Q26 相談したくない理由」
では、「行っても解決できない」と思っている方が引きこもり群の方の回答では一番多く、31.3%もの方がそう思っていました。少なくとも相談機関をはじめ、他者への不信感は根強いものがあるのだと思います。


そんな引きこもる自分自身についての印象ですが、
「Q27 人との付き合い方が不器用でないかと悩む」
という項目では、一般の方が4割ほどしか”はい”と応えていないのに関わらず、引きこもり群の方は7割以上に上りました。
 次の「感情を表に出すことが苦手だ」という項目においても同様の結果が見られたので、引きこもり群の方は、人間関係に苦手意識を根深く持っていることがわかりました。


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