SSブログ

民進党代表選に思うこと

≪民進党代表選が始まって≫

7月末に民進党の岡田代表が、代表辞任を表明してから早1ヶ月。いよいよ9月2日から民進党代表選が始まりました。

最初は岡田路線を引き継ぐと言われている蓮舫氏が、無投票で選出される見込みでしたが、前原氏・玉木氏の2氏が立候補を表明し、3名の争いとなっています。

代表選で、一番注目されている話題としては、岡田氏が継続してきた、野党共闘路線を継続するか否かということでしょう。



≪各候補の態度に見られる野党共闘への慎重姿勢≫

この点について、9月2日付の日経新聞では、以下のように書かれています。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK02H1Y_S6A900C1000000/

前原氏:岡田克也代表が敷いた共産党などとの共闘路線について「岡田路線はリセットすべきだ」

蓮舫氏:「(共産、生活、社民との)枠組みをどう展開するか耳を傾けたい」と継続しながらも見直しに含み。

玉木氏:「基本的な考え方の違う政党とは一線を画す」と述べ、共産党は距離を置くべきだと主張。

上記の通り、3氏ともに、”共産党との協力”に関しての慎重姿勢が随所にみられ、野党共闘を望む国民の中で動揺が広がっています。


そうはいっても、共産党をはじめとする野党共闘の路線は、参議院選挙で確かな力を発揮したことは事実です。


「代表選に出馬する両氏は衆院選での共産との連携に関し、連立政権は明確に否定するが、共闘は続ける考えだ」:毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160901/ddm/005/010/079000c

上記の毎日新聞の記事にもあるように、蓮舫氏・前原氏ともに、共産党との距離は置くポーズをとりながらも、現実問題としては共産党との選挙協力は継続することにはしていくつもりだとは思います。



≪野党共闘の確かな成果≫

4野党共闘なら議席2倍に 次期衆院選小選挙区:東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201609/CK2016090402000109.html

また、上記の記事にもあるように、先日の東京新聞の調査では、衆議院選挙でも、野党共闘することにより、民進党をはじめとする野党の議席確保の見込みが大幅に増える方向ということもあり、このことは選挙協力の継続を継続する大きな根拠ともなるでしょう。



≪試練にさらされている野党共闘路線≫

とはいえ、代表選を争っている3氏の発言には目を覆いたくなるような発言が多いのも事実です。

前原民進代表選 前原氏「9条3項に自衛隊を」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201609/CK2016090502000137.html

上記の記事の通り、前原氏に至っては、憲法9条の改憲に意欲をみせるなど、野党共闘にとって致命的な発言までしています。


こうした民進党のパフォーマンスが野党共闘を望む有権者の反感をかっており、既に市民側から野党共闘に揺らぎが出てきているのが現状ではないでしょうか。


野党共闘は今、また一つの試練にさらされています。

http://mainichi.jp/articles/20160905/ddm/002/010/069000c
毎日新聞世論調査

上記の毎日新聞の世論調査では、
民進党は参院選で共産党と選挙協力をしました。あなたは今後の選挙でも民進党が共産党との選挙協力を続けた方がよいと思いますか。
という質問に対して
「続けた方がよい28%」
「続けない方がよい51%」と、野党共闘に対して批判的な結果が出ています。

もちろんこれは、野党共闘の存在を脅威と思っている与党支持層の方の回答も含まれているわけで、民進党支持層では拮抗、共産党支持層では7割が継続を望んでいることからも、野党支持層の大半は野党共闘の継続を望んでいると考えていいと思います。

問題なのは、支持政党のない一般市民にとっての野党共闘の印象についてです。

そうはいっても世論調査で野党共闘に対する是非が23%も差がついてしまった原因の一つには、一つは東京都知事選挙の共闘の失敗、そして民進党代表選をめぐる野党共闘にどっちつかずの発言を繰り返す候補者たちの態度があるではないでしょうか。

今一度、私たち市民が民進党に対して、野党共闘に臨む構えについて、声を大にしていく必要があると思います。

民進党の態度に対していろいろ思う方はきっといるかもしれません。しかし、今野党が分裂することは、政権与党を利することにつながります。今度の総選挙で政権与党が大勝してしまえば、それこそ改憲が現実問題となってしまいます。



≪代表選候補に臨む、市民の側に立つ視点≫

それを踏まえた上で、私自身が民進党に臨むのは、先日の参議院選挙の勝利は、”野党共闘”の成果というだけではなく、野党の一致団結と、”市民”との共闘の成果の賜物だということをもう一度思い起こしてほしいということです。

今の民進党代表選挙を見ていると、改めて”市民”不在の論議がされているなって感じます。どの候補も、「野党共闘」=「共産党との選挙協力」という狭い視点でしか考えていないように思えるのです。

今回の参議院選挙、民進党があれだけの議席を確保できたのは、民進党の支持に、共産票が入ったからというだけではありません。民進支持層と共産支持層、他の野党の支持層が民進の統一候補に投票した上に、広範な無党派層の市民の一票一票の上積みがあったからこその、あれだけの当選人数に繋がったのではないでしょうか。

今の代表選の3氏の発言をみていると、そうした広範な市民の期待を裏切る行為としか思えません。

今一度、3氏には、そうした市民の顔と声を思い出し、市民に寄り添った代表選を展開していくことを切にのぞみたいと考えています。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。