桜咲くこの時期・・

もうすっかり春。

あちこちで桜が満開。

冬の間は、寒さで診療所にくる患者さんの顔も強張っており、なんとなくピリピリした雰囲気になるけれど、心なしか春になると、雪解けのように患者さんの顔もほがらかになる。


昨日、病院への送迎のためにある患者さんのお宅に伺いました。

患者さんのお宅には立派な桜がある。聞いたところによると、現在高校２年生になるお孫さんが生まれたときに庭に植えたそうです。

木の高さは家の二階の窓に届きそうなくらいの大きさのため、私自身はてっきりもう何十年前に植えたものだと思っていました。


「桜っていうのはね、成長が早いのよ・・」と患者さん


桜の成長が早いってことは、それまで私は知りませんでした。

でも桜が全国で咲くこの時期、”桜”というとなんとなく、卒業、別れ、入学、出会い・・・そんな言葉を連想する。

桜の咲く春と言う季節は、人としてそれまでの世界に別れを告げ、新しい世界に飛び込んでいく、そんな人の成長を表現するに当たって最も適切な季節な気がします。

”卒業”や”入学”、”入職”という儀式を経ることで、日頃は積極的に注目するわけでもない子どもの成長を実感する親御さんも多いのではないでしょうか。


子どもの成長はとっても早いもの。

そんな子どもの成長する姿に重なるように、春という”成長”を実感する時期、同じように急速に成長する桜が咲き渡るのは偶然なのでしょうか・・