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困難な社会を生き抜く力

【激増する大学での休学者】

この前、読売新聞だったかな。2012年度の大学生の休学者が3万1,000人に到達し。ここ10年の間に約1万人の増という報道がされていた。
 09年の実態調査では、「意欲減退」など消極的な理由が31%もの割合で挙げられたとのこと。また、大学で不登校になった子の8割は高校時代は普通に登校していたそうです。


【増えつつある“就活自殺”】
 
 そしてこちらは警察庁の調査結果ですが、2011年度の10~20代の全体で「就活失敗」を理由に自殺した青年が150名(内52名は大学生)いたとのことでした。これは決して少ない数ではありません。

 また2012年7月の「my news japan」の報道では、大学生の自殺原因のうち「その他進路に関する悩み」が原因とされる青年が「就活失敗」を上回っていると指摘します。「その他進路に関する悩み」が原因とされる青年は、83名にのぼります。大学生だけでこの人数ですから、10~20代の青年全体に換算すると、上記の警察庁の調査では、大学生:10~20代の青年=1:3の割合であることから考えると、単純計算で3倍の250名程存在することが予想されます。


【不登校・自殺の原因 - 共通するであろう生育環境の劣悪化-】
 
このブログでも度々書いてきましたが、現代の若者を取り巻く環境がどんどん劣悪化していることはいうまでもありません。子どもを取り巻く貧困や教育現場における管理と競争至上主義の徹底だったり、こどもが健全に発達していくための土壌というものが根本から崩されている、それが今の社会の現状だと思います。

こうした多数の不登校や自殺者を生んでしまう現状から、犠牲者を出さないようにするには、根本的にはこの社会の現状を改革する必要があります。
しかし、社会というのはそう簡単にかわるものではありません。毎日のように不登校や自殺者が生まれてしまう現状では、社会全体を変えていく取り組みとともに今目の前に存在する青年に対して如何に向き合い、何ができるかということを考え実践する必要性が迫られているわけです。
今、目の前で悩み苦しんでいる青年に対して、学校の教育だったり青年を取り巻く仲間としていったい何が必要で、実践できるのでしょうか。


【主体的に人生を切り開く力の衰弱】

 評論家の宇野常寛さんは2000年に「大学サークルの人間関係」の調査を行い、「高校っまでは普通に友人もいた若者が、大学では孤立する。」それは「学級のコミュニティの空気を読む力はあっても、自分にあったコミュニティを選択する能力が欠けている。」からだと報告しています。

 “自分にあったコミュニティを選択する能力“というよりも、私としては”自分でコミュニティを作っていく能力“と言い換えたほうがまだしっくりくるような気がするのですが、確かにそうした能力が欠けているような状況は見受けられるような気がします。

 高校までの学校教育の現場では、授業を受けることがメインであって、そうした受動的なものがほとんどだと思います。しかし、大学というものは入学する前から自分自身でやりたいことや学びたいことを選択し、入学してからもどういう学びをするか、どういうサークルに入るか、どういう風に大学生活を送るかなど、自分自身で選択し行動することが求められる範囲が格段に広がります。
 
 だからこそ、高校までに受動的な関係しか築いてこなかった若者にとっては大学生活を送ること自体がまったく新しい経験であり、大きな壁となって存在することになっているのかもしれません。


※この続きが思いつかないので、また整理できたら書くことにします。
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