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内向的な人が秘める力②

「静かに内向的なものは正しくない、もっと外交的になるように努力すべき」という感覚は私の中にもありますし、周囲からそうしたメッセージを受けている感もあらゆる場所で実感します。


私自身、内向的か外向的かどちらかと聞かれたら私は間違いなく”内向的”と答えます。幼い頃も、休日に家でゆっくりしていたいのに友達から「サッカーやろう!」とか誘いがくると「えー・・」と思ったことは多々あるし、今でもみんなが集まる場所に行くよりは家で1人で本でも読んでいたい時もあります。


でも今でも思うのですが、そんな自分に対して嫌悪感を感じることも多々ありました。自分自身が社交的でないことは良く分かっているつもりだし、明るく外向的な人を見ると、「自分もああいう風になれたらな・・」とうらやましく思うことも何度もありました。内向的であることが自分のコンプレックスだったし、「社交的であればこんな悩まずにすんだのに・・」と思ったことも数知れず。


そんな内向的な自分が嫌だったし、他者からも良く思われていないだろうな・・て思っていたからこそ無理に明るく振舞う習慣が身についてしまっていて、場の空気を読まない発言をしてしまったことも度々で、その度に後悔したこともありました。


”内向的なところのいったい何が悪いの?”と改めて問われると、確かに何も悪くないような気がするのですが、しかしいったい何故”内向的”なことにここまで良くないイメージが付きまとってしまったのでしょうか?


その深い原因のところまではわからないけれど、一つ内向的な人間を敵視している団体は知っています。


「近年、わが国経済の高付加価値化や事業活動のグローバル化に伴い、産業界が人材に求める素質や能力も高まっている。コレに対して、初等中等教育におけるゆとり教育、大学全入時代における大学生の質の低下、若者の中に広がる内向き志向などにより、現状では、産業界の求めるグローバル人材と、大学側が育成する人材との間に乖離が生じている」


上記の文章は日本経団連が2011年6月14日に発表した「グローバル人材の育成に向けた提言」の抜粋です。


これだけ読むと、”グローバル化により質の高い人材欲しいから、内向き人間は必要ないよ”と外向的な人間=高品質の人材とも読める内容となっています。


今の日本では社会人になるにあたって、外向的でなければならない、そうしたことが強制される社会となっているのです。


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