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地方選挙を通して感じたこと①

国政選挙と地方選

【はじめて実体験した地方選挙】
 先日私の働いている地域で市議選がありました。結果だけ言うと応援していた人が”当選”したので、本当に良かったと安堵しています。
しかし、私自身今回の市議選が初めて本格的に参加した地方選挙となりました。この選挙を通して学んだことや気づかされたこと、それらがあまりにも多かったのでこの場で書き留めておきたいと思います。


【国政選挙と地方選の違い】
最初に押さえておきたいのが、衆院選・参院選などの国政選挙と市町村レベルの地方選挙では、同じ選挙ではあっても全く質が異なるということです。

私が一番大きな違いとして感じたのは、国政選挙は、自分の支持する政党を選ぶ”政党選択”の選挙である感が強いのに対して、地方選は政党ではなく”人物選択”の選挙であるということでした。

 特に田舎の選挙になればなるほど、候補者自体も明確な政策を掲げて有権者に問うということはしておらず、地縁血縁のつながりを生かして票を獲得するというスタイルの選挙をおこなっているのではないかと思います。

【”つながり”か”政策”か】
 あるAという候補者に対してそれを支援する人は決してAという候補者の政策を支持して支援しているわけではありません。そもそもAが具体的な政策すら掲げていないことさえあります。それでも「親戚だから」「社長の息子だから」という”つながり”があるがゆえに支援する。自分の信念は二の次で、そういうつながりがあるから支援する。その事実に一番私自身驚きました。

そして、その”つながり”はそれぞれの思想すら超えるものなのです。例えば立候補した親戚が自民党であろうと民主党であろうと共産党・公明党であろうと、親類であれば支援するべしと人々は集うのです。そして時には”部落推薦”ということすら公表する。候補者の政策を支持する個人が支援するのではなく、候補者の親類・会社・地域として支援する、政策ではなくつながりが優先される。それが地方選挙の実態でした。


【政策なしの選挙の代償】
政策の是非でなく、つながりの組織の有無で選挙の勝敗が決まってしまう。そんな選挙を繰り返してきた代償というのは私は確かにあるように思います。

どの選挙でもそうですが、たいがい候補者というものは利権がらみで立候補を決意します。土建屋の社長が自身の会社に公共事業を受注させたいがゆえに立候補したりするのは典型的な例です。そんな風にもともと自分の住んでいる市町村を良くしようと立候補したわけではなく、利権がらみで立候補したわけですから、公然と掲げられる政策などあるはずがありません。

結果、当選した議員にかかわる企業が利益を有したり、当選した議員を推薦した地域だけが整備されたりとある一部の特定の人たちだけが優遇され、その他の人は排除され、廃れていく。政治自体が市町村全体が発展していくためにされるわけではないので、市町村自体は衰退の方向に向かっていく。私はこのことこそが政策なしの選挙の代償ではないかと思います。


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