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若者と政治・選挙⑩


この若者と政治・選挙ももう⑩回です。そろそろ呼んでくださる方の中でも”くどい”と思われる方も多いのではないかと思うので。今回で閉じたいと思います。

前回と前々回のブログで、現在の政党において、有権者や支持団体との結びつきの質が問われているというお話をしました。

 こうした結びつきについて政党ごとにみていくと・・

自民党⇒小泉政権時の構造改革の推進により、支持母体は”ぶっ壊される”。党員の相次ぐ離党や、これまでの支持団体も相次いで自主投票の方針をとるなど、組織力は崩壊の一途。

民主党⇒日本最大の労働組合の”連合”や日教組が支持母体。この間、党の政策が大企業・財界の目指している構造改革路線をとったため、労働分野の政策の対立から支持離れ。支持団体との距離感が生まれつつある状況。

みんなの党⇒もともと主だった支持団体や組織もなし。

共産党⇒40万人の党員と200万部を超える政党機関紙の読者を併せ持つ。しかし近年党員や読者の減少傾向に歯止めがかからず。

社民党⇒村山政権時代の負の遺産が清算しきれていない。組織力も弱体化の一途。

どの政党も、その組織力と有権者との結びつきにおいて困難を抱えている状況だといえるでしょう。


今回参議院選挙も終わったということで、私なりの私見を述べさせていただくのであれば、現在の日本の政党の中で、国民生活を本当の意味でよくしていける可能性をもった政党は、日本共産党しかないと思っています。一つ一つの政策についてみていくときりもなく、私自身のそこまでの力量もないので省かせていただきます。ただ、共産党以外の主要政党が、大企業・財界などの政策の推進団体に成り下がっている中で、本当に国民の生活を視野に入れた政策を掲げているのはこの政党のほかにはない魅力であると思います。

 現在の日本の政党の中で、もっとも国民との結びつきが強い政党は共産党であることは間違いないと思います。だからこそ、現在の選挙における有権者が流動的な投票行動を示している中で、唯一その状況を打破し、これから先有権者からゆるぎない支持を得られる可能性があるのは共産党だけだろうし、そのことが共産党が潜在的に有している希望なのだと思います。

 しかし今回の参議院選挙で共産党は大敗。現有議席を一議席減らし、得票数も100万票近く減らすことと成りました。40万人の自覚的な党員の日常的な党活動、生活相談や支持拡大、機関紙の配布など懸命に行っているものの、こうした結果になってしまいました。

 国民との結びつきがもっとも深い政党であることは間違いないと思うのですが、まだまだ改善の余地があるということだと思います。共産党の政策自体はじっくり呼んでいけば、共感できる幅はだれしも大きいと思います。問題があるとしたら、そ例外のところなのでしょう。日常の中での具体的な党活動の質こそがむしろ問われているのかもしれません。
 どちらにせよ、今回の選挙後の常任幹部会声明でも、本格的な総括がおこなわれるようなので、それに期待したいと思います。

 またいずれ迎える国政選挙でのより良い結果を願って、今回の「若者と政治・選挙」の回を閉じたいと思います。

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