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総選挙の結果について『メモ①』~渡辺治さんの論文より~

「鳩山政権と新自由主義の行方」 渡辺治 現代思想10月号

【歴史的な転換期】
 今回の総選挙における民主党の大勝と民主党政権の誕生は、新自由主義に対する怒りと変革を求める声を力にしたことは間違いない。同時に、矛盾を糊塗しながら、新自由主義の体制を維持するための保守2大政党制に向かおうとする正反対の力があり、その2つの合流として起きた。

【得票率が意味するもの】
2つの相反する力の合力で成立した民主党政権は政権としても2つの性格を持たざるを得ない。
総選挙の結果より検討
特徴①民主党の議席の激増と自民党議席の激減
 ちょうど05年の総選挙の裏返し
05年 : 自民党296議席 民主113議席
09年 : 自民党119議席 民主308議席

特徴②民主党議席の激増の背景にあるのが、大都市部と地方の両方での得票率の増加
 07年の参院選のときは地方で躍進、今回は大都市部でも票を獲得している。

特徴③共産党・社民党の票がほとんど伸びていない
 共産党 454万票 得票率7.0%(0.3%↓)  
 社民党 民主との選挙協力で議席獲得できたが、比例の得票率激減
 民主党以上に反構造改革の旗を掲げた共産・社民に票が流れていない。

特徴④自民、民主の保守2大政党制化がはっきりと現れたこと
 議席だけを見ると大激動ともいえる今回の選挙結果
 しかし、この5回の選挙ともに、自民+民主の得票率は70%弱で変化なし
 共産・社民は13%~11%で微減している。
 大激動しているのは自民と民主の枠の中でのことで、7割というパイは変化なし。
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