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9.19から1年~今改めて安保法制反対運動を振り返る~②

【”SEALDs”の誕生と受けた影響】

 安保法案を(当時は戦争立法と呼ばれていた)国会に提出し成立させようと画策していた安倍首相や政権に対して、怒りは自分の中で持っていたものの、実際に行動に移せない自分に対してしばらく悶々とした気持ちを抱えていた時期がありました。

 そんな私の心境に先立って、2015年5月3日の憲法記念日に、「自由と民主主義のための学生緊急行動」(=SEALDs)の結成が発表されました。
 SEALDsそのものについては、また別の機会にまとめて書きたいと思っています。

 もともとSUSPL(秘密保護法に反対する学生有志の会)の流れを汲むメンバーが中心となり結成したSEALDsですが、SUSPL時代から、これまでの若者運動にはなかった独特なラップ調のコール、聞く人の胸をうつスピーチ、サウンドなどを多彩に利用したデモや抗議行動にみられるカッコよさ、に注目していましたが、何より自分より年下の若者が自主的に集まり、「民主主義って何だ!」と必死に訴えている姿を見て、「あんなに若い青年たちが頑張っているのに、自分がなにもしないわけにはいかない」という想いが私の中でも高まっていったように思います。

(※SUSPLについては、過去のこの記事参照↓)
http://alter-dairy-of-life.blog.so-net.ne.jp/2014-12-12

 結局、私自身が彼ら・彼女らから受けた影響というものは、2015年6月12日のSEALDsが呼びかけた国会前行動に参加するという形で結実していくことになります。


【SNSの利用と、発信力】

SEALDsの活動について、もう一つ注目していたのがSNSを使った発信スタイルです。

 もともとSEALDsは、厳密な規約や規則を持つ団体ではなく、彼らの掲げるSTATEMENTに共感する若者たちが自主的に集まり多様な行動を展開する”個人の集合体”であるところに特徴がありました。

 多くの若者の個としての内面に訴えかけるにあたり、彼らがツールとして最大限に利用していたのがSNSです。SNSでキャッチーでカッコよさを追及したフライヤーをUPしたり、抗議行動やデモを写真をうまく使いながらリアルタイムで発信するスタイルは、非常に多くの若者の心をつかんだと思います。

 私自身も、SEALDsの情報をつかむためというのが一つ、そして時期を同じくして6月14日に若者憲法集会が開催されるということで、その宣伝を自分もSNSを使って発信しようと思い、自分自身もSNSを利用するようになったのが、昨年の5月の中頃の話でした。


【安保法案反対運動の高揚の一つの潮目】

 安保法案の反対運動の中で、潮目が変わって一つのきっかけとしてあげられるのが、昨年6月4日に開催された憲法審査会において、与党の推薦として呼ばれた3人の憲法学者がそろって、”安保法案は違憲”と明言したことでした。

 与党推薦の憲法学者が憲法審査会で”違憲”を明言すること自体が衝撃的な出来事ですが、驚かされたのはそれだけではなく、この憲法審査会で安保法制を違憲と表明した憲法学者の内の一人の小林節慶応大名誉教授が、翌日5日(金)の夜に開催されたSEALDsの国会前行動に、雨の中ずぶぬれになりながら参加し、「私は66歳。君たち世代のために良きものを残さなければと闘っていますが、君たちも連綿と続く民族の中で、さらに次の世代に責任があります。次の世代に責任を取るとの思いで闘って欲しい」とSEALDsの若者に対して激励とエールを寄せてくれた事実でした。

 このニュースを知った時、保守的な憲法学者にこれだけの期待をさせるSEALDsの運動に対して、思わず目頭が熱くなり、私自身も何か一歩足を踏み出そうと思う気持ちが強くなり、それが翌週行われたSEALDsの国会前行動に私は参加することへとつながります。


【初めてSEALDsの国会前行動へ】

そんなわけで、6月12日(金)、初めて私はSEALDsの国会前行動に参加しました。

 仕事帰りに山梨から参加するということで、最初からの参加はあきらめていたのですが、初めての参加に気持ちが急いていたことだけはしっかり覚えています。
 丸の内線の国会議事堂前で降り、駅の構内まで聞こえてくる大きなコールに心が高揚するのを感じました。結局その時聞こえてきたコールは反原連の方々の行っていたコールだったのですが・・(笑)

 地図を頼りに国会前を目指すのですが、歩いている際に印象的だったのが、私と同じように国会前に向かう人もいれば、逆に帰っていく人も大勢いたことです。自分が参加できる都合の良い時間だけ自由に参加する。原発反対の官邸前行動でも見られた光景が、ここでも見られたことに、この間の運動の継続性と発展性が垣間見れたような気がしました。

 多少迷いながらも、ようやく国会正門前に到着した時にはすでに抗議行動は行われていました。この頃の行動は、まだ参加者もそれほど多くなく、この時も確か1,000人程だったと思います。そういは言っても、SEALDsのステージのある、北庭エリア周辺には、プラカードを持ちながら熱狂的にコールをしている若者たちが溢れており、まるでちょっとしたアーティストの路上ライブのような印象を受けました。

 私は、国会側から見て、メインストリートの左側の、北庭エリアから100mくらい離れた歩行者通路のところで留まり集会に参加しました。
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