たんぽぽ・・

一つ前のブログで、岩川直樹さんの「ケアリングの三角形」という論文を読んで思ったことを書きました。

ふと、ケアリングが連鎖する社会というのは、植物でいえばたんぽぽみたいだなって思いました。

大地に深く根を張り栄養をもらい、自身はそれによって鮮やかな花を咲かせ、そして無数の種を大空に放ち、また見知らぬ土地に降り立ち、その場所に彩りを与え、花を咲かせる・・

そんなたんぽぽの姿って、人間にとって本当に大事なことを体現してくれているような、そんな気がするんです。

まあでも、人間はたんぽぽじゃないですしね（笑）。

ただ、思うんです。

もし人がたんぽぽのような太い根をもつ存在であったら、
人の優しさを素直に受け入れ、自分の力にできる存在であったらと。

もし人がたんぽぽのように黄色い鮮やかな花を咲かせることができたら、
人から支えられた経験をもとに、自分自身が魅力的な存在になれたらと。

もし人がたんぽぽのように幾千の種を見知らぬ大地に放つことができたら、
もし人が人から与えられた力を、見知らぬ他者に授けることができたらと。