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若者憲法集会に参加して(1)

☆若者憲法集会に参加してきました!!

昨日6月22日(日)若者憲法集会に参加してきました。

若者を対象とした憲法をテーマにした集会が開催されるのは十数年ぶりとのこと。もちろん私自身このような集会に参加するのは初めての試みでした。
当日は目標の1000人を上回る1056人が参加。1000人を超える若者が“憲法”をテーマにこれだけの人数で一同に会した光景は本当に壮観たるものでした。


☆分科会-人道無視の留置所の実態-


午前中は分科会、私が参加したのは第一分科会でした。テーマは「秘密と弾圧だらけの社会でいいの!?」という表題で、ビラまき弾圧事件・冤罪事件の実態、秘密保護法の危険性を知り、「表現の自由」について考える分科会でした。

分科会では、3人の報告者から発言がありました。最初に発言されたのは、40年前に日本共産党のビラを配布していた際に逮捕された女性でした。当時、留置所に押し込められた上で、人とも思わないような仕打ちを受けた実体験について話していただきました。

 本当に恐ろしいお話でした。裸で監獄に入れられる、かつ手錠をかけられる、水の配給はポリバケツ、トイレは他の人が公然と見える前で、臭いもきつい、寝るときは4畳半の部屋に6人で・・・。
 
かつ取調べでは、まったく関係のない浅間山荘事件の犯人に仕立て上げられそうになる。まったくもって信じられないような話の連続でした。

 40年前の話とはいえ、そんな人権無視の拷問同然のことが日本で本当に行われていたのだと思うと、本当にやりきれない気持ちになりました。

 そして、私がさらに驚いたのが、そのような人権無視の仕打ちが現代でも繰り返されているという事実についてです。


☆現代も続く留置所での非人道的な扱い


 2人目に報告されたのは、バスに乗車中の痴漢の冤罪事件の被害者の方でした。被害者の方は、バスに乗車中、突然女子高生に痴漢扱いされ、そのままバスの運転手に通報された上で留置所に押し込まれてしまったそうです。

 この事件で恐ろしかったのは、警察の側が実際にあった事実を歪めて、被疑者の人権などお構いなく自白に追い込もうとあらゆる手を使って追い込もうとした事実でした。
 具体的には、実際に目撃者もいないのに、「目撃者もいるんだ!」と脅したり、バスの監視カメラに移ってもいないのに、「ちゃんとカメラに証拠が写っているんだ!」と言ったり、むしろカメラを全部見れば、被疑者の男性が犯人でないことは一目瞭然なのにもかかわらず、そうした警察にとって都合の悪い資料は一切裁判に提出せず、ひたすら被疑者を自白に追い込もうとしたそうです。

 そして、そんな人権無視の非道な扱いをするのは、警察だけではありません。今の日本では、裁判ですら、そんな真実を歪めてしまうような扱いがされるのです。


☆真理は絶対的なものではなく、たたかいの産物ということ


 この2つの事例を聞いて私が思ったのは、この世の中で“真理”や“真実”というものは絶対的なものではないんだなってことでした。

 最初の、拷問事件の被害者の女性の方にしろ、2人目の冤罪事件の被害者の男性の方にしろ、それぞれ何ら罪に問われるようなことをしていないという事実には変わりありません。しかし2人とも犯罪者にされようとした。2人が犯罪者にされず、真実が真実としてなり得たのは、当事者と当事者を取り巻く人々の闘いがあってこそのものでした。

 逆説的な言い方になるかもしれませんが、この世の中に“真理”といえるものは確かに存在すると私は思っています。安倍首相がもくろんでいる“解釈改憲”が日本国民にとって幸福な未来につながるか否かといったら、私はそれはまったくこの世の“真理”に反していると考えています。

この世の中のあらゆる真理というものは、「真理であるから、いつか自然とその通りになる」というものでは残念ながらありません。真理というものは、実際にはいつだって、真理を真理として貫き通そうとする良心的な人々と、それを歪めようとする権力側の人々との力関係によって決まってくるのだと、そのことを今回の分科会で痛感させられたように思います。

“真理”というものは、固定した絶対的なものではなく、現実の力関係によってつくられる生き物としての産物なんだ、ということに気づけたことが、今回の分科会の最大の収穫だったように思います。



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