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無縁社会の衝撃①

「NHKドキュメント-無縁社会の衝撃-」をみて


【はじめに】
昨日、ふとテレビを見ていたら、「NHKドキュメント-無縁社会の衝撃-」というものが放送されていました。
概要としては、今の社会の中では人と人とのつながりがなくなってきていること。1日誰とも話をせずに過ごす高齢者、もし自分がこのまま老いて死んでも誰にも気づかれないんだろうな・・という恐怖感、事実、無くなってから10日間も見つからず放置されていた高齢者がいたことなどを紹介しつつ、そんなこの社会における関係の喪失について最初に紹介されていました。
しかし、無縁状態の関係は高齢者独自の問題というのではなく、若い働き盛りの世代にも見られるようになったと番組では注目していきます。


【働きざかりの世代に広がる無縁】
働き盛りの世代が”無縁”。その状態を想像できる人はあまり多くはないと思います。働き盛りの世代なら、むしろ嫌な他者などとも仕事上付き合わなければならなかったりと、縁を切りたくても仕事だから切るわけにはいかないと、そんなイメージの方がぴったりくる人のほうが多いのではないでしょうか。

しかし、番組では働き盛りの世代が「1日誰とも話さない、仕事もせずに家に引きこもっている」「そんな自分が許せない」「もう死んだほうがマシ」とそんな誰とも付き合わず、一人部屋に籠ってひたすら自分自身を責め続けるそんな青年が紹介されていました。

いったい、なぜ働き盛りの世代の青年がこうした状態に陥ってしまったのでしょうか。


【仕事の切れ目が縁の切れ目】
番組では、こうした青年たちが”無縁”状態に陥ってしまった背景に、”仕事がない”もしくは”仕事につけない”実態があると言います。会社の倒産、不当な労働条件からの逃避、熾烈な就職難などから、仕事から切り離されてしまった若者たち。まさしく仕事の切れ目が縁の切れ目というばかりに、無職であることが家族や友人、その他の社会関係から一切”無縁”状態になるきっかけになってしまったわけです。


【無職であることへの誤解や偏見】
現在の社会では、そもそも仕事がなく、あったとしても不安定雇用が多数を占め、仕事につけない、もしくはやめてしまうことが本人の甘えや責任にあるという周囲の誤解や、正社員であっても長時間過密労働を会社から強いられるため、仕事以外の関係からは物理的に一切断ち切られる実態などへの認識が十分でなく、こうしたことが周囲の人との軋轢となり、結果として関係が断ち切られてしまうことが多々あると思います。

いろいろ背景はあるとはいえ、番組を通して、自分と同じ世代の若者たちが苦しむ声や実態をリアルに収録されていて、見ていて本当に怖いというか”他人事じゃないな”っていうリアルな恐怖感を感じました。



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